Mixed Reality(複合現実)の略。Virtual Reality(仮想現実 VR)とVRを物理的現実に投影させるAugmented Reality(拡張現実 AR→「ARG」)の両方の要素を持つ概念としてマイクロソフトが提唱。同社は2016年、ワイヤレスで他のデバイスに接続不要のMR機器「ホロレンズ(HoloLens)」を発売した。ホロレンズのヘッドマウント装置には、ディスプレーだけではなくCPUやWindows10などのOSが内蔵されており、「ウィンドウズホログラフィック」という技術を用いて、仮想ホログラムを表示する。この装置はビデオカメラも内蔵しており、現実世界の映像を読み取り、その景色にコンピューターの画面や映像などのコンテンツを重ねて表示することができる。シースルー型ディスプレーを通して、実際の手元などに投影させれば、直接操作しているようなインタラクティブな感覚も味わえる。MRは現実とコンテンツの組み合わせにより、医療・教育・ショッピング・コミュニケーションなど、多様な分野での活用が期待されている。ゲームに応用した場合、現実の空間、例えば利用者が立つリビングルームなどに天使やゾンビなど架空のキャラクターが突如出現するような場面を創出することができる。