20年前のTVシリーズを再構成した三部作映画の第一部として、2005年5月に劇場公開された。「A New Translation」(新訳)と銘打ち、富野由悠季監督自らがオリジナルに対する現代的解釈を加えている。旧フィルムを流用した部分は、デジタル技術で加工して新規追加部分と融合。TV版よりスピード感の増した物語展開が受け入れられて大ヒットした。同年は「名探偵コナン」シリーズなど定番アニメ映画のほか、PCゲームのアニメ化「劇場版AIR」(出崎統監督)、人気TVシリーズの映画化「劇場版鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」(水島精二監督)など話題作が多く公開されている。年末にはアニメ製作会社GONZO初の劇場オリジナル作品「銀色の髪のアギト」(杉山慶一監督)、06年夏には同社による宮部みゆき原作の映画「ブレイブ ストーリー」(千明孝一監督)が公開されるなど、劇場用アニメの製作はこの数年、堅調に続いている。