2008年7月19日封切り。押井守監督の最新作アニメ映画で、制作はProduction I.G。原作は森博嗣による小説で、シリーズ第1作目を映像化している。舞台はジェット機が存在しない並行世界(パラレルワールド)。ヨーロッパらしき異境では、企業同士による代理戦争がショーとして行われていた。戦闘を行うレシプロ機(レシプロエンジンで動くプロペラ機)のパイロットは、「キルドレ」と呼ばれる「大人にならない兵士」たち。その1人を主人公に、永遠に繰り返しの続く世界を、現代日本の若者像と重ねて描いている。押井監督は「僕は今、若い人たちに伝えたいことがある。」という言葉で心境の変化を語り、菊地凛子、加瀬亮、谷原章介、栗山千明など、人気俳優を声優に起用したことも話題になった。映像上では、空中戦はフル3D-CG(→「3D-CGアニメ」)、キャラクターは手描きと、あえて完全に分離されている。