2009年6月27日封切り。庵野秀明の企画・原作・脚本・総監督による「新劇場版」は全3部作の予定。07年9月に公開された第1作目「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序」は、テレビ版第6話までを中心に再構築された物語だったが、続く第2作「破」では、新キャラクター、新EVAを登場させてイメージを一新。意外性に満ちたストーリーやビジュアルの詳細は徹底した秘密主義を貫いて隠し、公開前に観客の期待を盛り上げた。結果的に興行収入40億円(09年11月末現在)と前作の20憶円から倍増。こだわりぬいた圧巻のビジュアルはまさに劇場向けで、多くのリピーターを生み、1990年代にサブカルチャーとして「エヴァ(当時のタイトルは「新世紀エヴァンゲリオン」)」を楽しんだファンとは異なる若いアニメ観客層を獲得した。第3部「Q」の公開も切望されている。