人気ライトノベル作家・西尾維新の小説をアニメ化。2008年7月から全15話中12話がUHF系テレビでオンエアされ、残り3話は公式サイトで無料配信という形式を採用。主人公の高校生・阿良々木暦(あららぎこよみ)が、妖怪にかかわる少女たちに接することで起きる事件を描く。舞台劇のような様式的なレイアウト、漢字を用いたタイポグラフィーや、実写を加工した素材の合成、リズムを刻むときに入る黒コマなど、実験的試みが多用されている。ブルーレイ等で何度も見直す行為を前提にした作品で、09年9月に発売されたパッケージソフトの第1巻「ひたぎクラブ」は、BD初回限定版約4万枚を売って、09年のテレビアニメNo.1ヒットと目された「けいおん!」を上回った。その後第2巻、第3巻とリリースのたびに記録を更新し、No.1の座を不動のものにしている。監督はアニメ制作会社シャフトとタッグを組んで「さよなら絶望先生」シリーズ(原作・久米田康治)など先鋭的な作品で注目されてきた新房昭之。