フジテレビ系の深夜アニメ放送枠。欧文表記でもわかるように、語源は「Animation」を逆に読んだもので、アニメーションの既成概念をひっくり返すとの意図が込められている。2005年4月、女性向け作品「ハチミツとクローバー」(羽海野チカ原作、長井龍雪監督)の放映時に、新規視聴者層開拓のため、放送枠をブランド化した。以後は「のだめカンタービレ」シリーズ(07、08、10年、二ノ宮知子原作、今千秋監督)、「東のエデン」(09年、神山健治監督→「009 RE:CYBORG」)、「四畳半神話体系」(10年、森見登美彦原作、湯浅政明監督)、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(13年、長井龍雪監督)などのヒット作を生み、気鋭の高クオリティー系アニメの競作場として定着した。14年は新宿都庁が破壊されるテロリズムを描いた「残響のテロル」(渡辺信一郎監督→「Genius Party」)、先鋭的なスポーツ映像を提示した「ピンポン」(松本大洋原作、湯浅政明監督)など、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品を出している。15年には「劇場版PSYCHO-PASS- サイコパス」を筆頭に「ノイタミナムービー」と名づけた劇場版映画制作の活発化が予定され、第2弾として、「虐殺器官」「ハーモニー」「屍者の帝国」など、夭折(ようせつ)したSF作家伊藤計劃作品をアニメ化する企画「Project Itoh」が発表されている。