2010年7月17日に劇場公開されたスタジオジブリ(→「崖の上のポニョ」)の長編アニメ。心臓に疾患のある男の子が静養に来た古い屋敷で、床下に隠れて暮らす小人の少女に出会う。イギリスの児童文学「床下の小人たち」(1952年/メアリー・ノートン作)を原作に、宮崎駿と丹羽圭子が脚色、監督は新人の米林宏昌が担当した。約40年前、宮崎駿と高畑勲が同作のアニメ化を企画したが実現せず、改めて現代に合わせてテーマを練り直し、東京都小金井市(スタジオジブリの所在地)付近を舞台にアレンジした。映像的にはジブリの培ってきた技術の集大成で、身体のサイズが違う2つの視点を巧みに映像化。全国400スクリーン以上の大規模公開となり、90億円以上の興行収入をあげる大ヒットとなった。