「萌え」のキーワードで美少女キャラなどを使って観光やビジネスを活性化させること。アニメのロケハン地へファンが訪れる「聖地巡礼ブーム」が起きたが、その発展形といえよう。特にヒット作「らき☆すた」では、作品の舞台とされる埼玉県久喜市の鷲宮神社とその周辺に大勢のファンが集まり、参拝者数も急増。商工会とファンが共同で地域活性化を行ってニュースになった。「萌え寺」と呼ばれる了法寺(東京都八王子市)のようにオリジナル美少女キャラクターで誘致するケースも登場。またビジネス書や学習書に「萌えキャラ」を使うケースも増え、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著)のように、ミリオンセラーからアニメ化される事例も出た。2011年以後も、さらなる発展形が生まれる可能性が高い。