2011年、魔法少女というジャンルの「お約束」を逆手にとり、願いをこめて生きることの痛みと真実を描いて大きな話題となったテレビアニメ(→「魔法少女まどか☆マギカ」)の劇場版。12年10月に、テレビシリーズ全12話に準拠した2本「前編 始まりの物語」と「後編 永遠の物語」が続いて公開され、大ヒット。その約1年後の13年10月26日には、完全オリジナルの「新編 叛逆の物語」が公開され、完結したはずの物語に新展開が描かれ、さらなる反響を呼んだ。劇場版前後編に引き続き、総監督・新房昭之、監督・宮本幸裕、脚本・虚淵玄。意表をつくストーリーに劇団イヌカレーによる異空間設計の映像美が加わり、同年12月末までに興行収入20億円を超える大ヒット作となった。一方で、これまでの物語を根底から覆す新たな物語は、さまざまな論議を呼び続けている。