2013年11月23日に東宝系で全国公開されたスタジオジブリの劇場映画。監督は高畑勲。14年ぶりの長編で、前作「ホーホケキョ となりの山田くん」と同様に、筆のように流麗な描線と淡い着色を生かし、背景に余白を多く残した水彩タッチの手法で制作している。原作は日本の古典「竹取物語」で、古くから知られた物語の中に「姫が月から来た理由」や「姫が自然界や都の制度を見た時に覚える新鮮な感興」を盛り込み、「絵が動くことで表現する」というアニメーションの根源を、和風のアプローチで極めた。第37回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、第68回毎日映画コンクール・アニメーション映画賞受賞。盟友宮崎駿監督の「風立ちぬ」とは同時制作。当初は両巨匠同日公開の予定だった。