2007年には集英社の「月刊少年ジャンプ」が休刊となり、話題を撒いた。マンガ雑誌が軒並み部数を落としている象徴的事件として注目された。07年創刊の無料配布マンガ誌「コミック・ガンボ」や、同年吉本興業が始めたお笑い系の「コミックヨシモト」など、新規参入の雑誌も短命に終わって、マンガ誌の苦戦が続いている。黒丸(原案・夏原武)の「クロサギ」、山田貴敏の「Dr.コトー診療所」など人気作を抱えていたはずの「週刊ヤングサンデー」(小学館)も、08年7月に休刊となった。同じ小学館の女性マンガ誌「Judy」も休刊となり、雑誌不振の現実がまたもや表面化した。理由は読者が単行本でマンガを読んだり、携帯コミック(→「デジタルコミック」)が流行しているためだ。マンガ誌に限らず、「月刊現代」や「論座」などの一般誌も休刊する始末で、雑誌業界全体が苦境に立たされている。