小学館が2009年5月12日に創刊した月刊マンガ誌。表紙には愛称である「ゲッサン」の文字が大きく躍っている。「“愛と勇気”の時代を生きる僕らの最後の月刊誌。」と銘打っての刊行で、講談社の月刊誌「月刊少年マガジン」、同じく集英社の「ジャンプSQ」を強く意識している。「週刊少年サンデー」創刊から50年を経ており、そうした節目を意識した雑誌づくりの意味あいも濃厚だ。売り物は既成の話題作やマンガ家で、創刊号からあだち充「QあんどA」、島本和彦「アオイホノオ」、あずまきよひこ「あずまんが大王」などがスタートした。発行部数は初回28万部。中学生、高校生がターゲットで、女性層にもねらいをさだめた編集方針であるという。月刊誌で密度のある絵とストーリーを期待しての創刊だが、コミック誌の売り上げが十数年減少している現在、その行く末が注目される。