まったく絵が描けなくても、パソコンを使って気軽にマンガをつくることができるコミックシーケンサー・ソフト。2010年12月発売。用意されたキャラクターや背景、効果線などの素材を、マウス操作によってモニター上で自由に組み合わせ、キーボードでセリフ(ネーム)を入力するだけで、プロ並みのマンガを仕上げられる。制作したのはマンガ家・田中圭一が役員を務めるソフト開発会社「ウェブテクノロジ・コム」の社内プロジェクト「コミ Po!製作委員会」。企画とプロデュースは田中が手がけ、キャラクターデザインにはイラストレーターのカントクが参加している。プロのマンガ家が使うことよりも、個人がブログなどで自由にオリジナルwebマンガを発表したり、社内文書をマンガ化するなど、一般ユーザー向けを想定している。大学でマンガを教える研究者やマンガファンの間での盛り上がりと、プロのマンガ家の反応との間に、いくぶん温度差があるのもそのためである。