絶版になったマンガ単行本を電子書籍化して配信する新しいスタイルの電子コミックビジネス。運営会社はマンガ家赤松健が代表取締役をつとめる(株)Jコミで、PDF化したマンガ作品に広告を入れて無料で公開し、広告がクリックされると広告収入が作者に全額支払われる仕組み。現在は、PCの場合一部作品を除き、オンラインコミックビューワー「ムラサメ」を使用して読むようになっている。また、iPhoneで読みたい場合は、iOS専用アプリ「JReader」もある。サイトの運営費用は、ポータル(玄関)の広告収入でまかなわれるという。同社の試算では、広告が5000回クリックされた場合のマンガ家の収入は、10万~30万円だという。2010年11月26日にベータ版として赤松健の代表作「ラブひな」を配信したところ、初日だけで30万ダウンロード以上(45万との説もある)、28日までに100万ダウンロードを記録した。11年1月には正式版がスタートし、およそ1年でダウンロード数は約500万にまで伸びている。