マンガとライトノベル(ラノベ)、アニメ、ゲームなどを相互に結びつけながら市場開拓していくビジネスモデル。もともとマンガビジネスは「ワンコンテンツ・マルチユース型」と呼ばれ、1つのマンガ作品がアニメ、ゲーム、キャラクター商品と姿を変えることで市場を拡大してきた。近年は、それをさらに進めて、ライトノベルのコミカライズや、ゲームのコミカライズなども含めた双方向の作品づくりや読者開拓などを狙う動き=クロスメディア化が活発になっている。このジャンルでは、ライトノベルをベースにアニメ化やマンガ化などで大ヒットした「涼宮ハルヒ」シリーズなどを擁する角川グループが先行していたが、2011年10月には、集英社がライトノベルレーベル「スーパーダッシュ文庫」をベースにして、マンガ化やアニメ化、あるいは他メディア作品のライトノベル化などを相互横断的に展開する雑誌「スーパーダッシュ&ゴー!」(隔月刊)を創刊するなど、いよいよ本格的になってきた。