幸村誠が、2005年4月に講談社のマンガ誌「週刊少年マガジン」で連載を始め、同年12月から「月刊アフタヌーン」に移籍して、現在も連載中の歴史マンガ。時代は11世紀。主人公は、獰猛(どうもう)な海賊として恐れられたヴァイキングの少年・トルフィン。伝説の戦士と呼ばれたトールズの子としてアイスランドに生まれたトルフィンは、ヴァイキングの頭目・アシェラッドに父親を殺され、仇を討つためにアシェラッドの傭兵団に加わる。フランク王国(現・フランス)、北欧、ブリテン(現・イギリス)を舞台に、トルフィンはヴァイキングたちの幻の国・ヴィンランドを目指す。のちに「侠気のトルフィン」と呼ばれることになる英雄の生涯を通して、血に塗られたヴァイキングの歴史を描く長編マンガ。09年に第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、12年には第36回講談社漫画賞一般部門受賞。