著作権とは、マンガ作品などの著作物の著作者に独占的に認められている諸権利で、著作人格権をはじめ複製権、上演権、頒布権、譲渡権などがある。二次使用権とは既存の著作物を編集、翻訳、映像化したり、キャラクター商品化したりする権利。二次使用により生まれた著作物は二次的著作物と呼ぶ。「コミックマーケット(コミケ)」などの同人誌即売会で販売されているパロディーマンガも、著作権法では二次的著作物に当たる。著作権法では他人の著作を翻訳したり映像化するためには、原著作者の許諾が必要とされている。これに対して、「海猿」「ブラックジャックによろしく」などで知られる佐藤秀峰は、2012年9月、自らが代表を務める有限会社佐藤漫画製作所が運営する「漫画on WEB」などで、「ブラックジャックによろしく」に関する二次使用を、商用・非商用を問わず自由化すると発表。著作権そのものを放棄するものではないが、二次使用を自由にすることで、「どのように作品が拡散し、利用され、著者にとって利益をもたらすのか、もたらさないのか、その調査をしたい」と表明して話題になった。