「カリフォルニア物語」「櫻の園」「BANANA FISH」などで知られる吉田秋生が、「月刊flowers(フラワーズ)」(小学館)で2006年から不定期連載しているマンガ。鎌倉で暮らす三姉妹と、彼女たちの異母妹の悩みや成長を描いた青春物語で、毎回一話完結形式になっている。長女の香田幸(こうださち)は市民病院に勤める看護師で、しっかり者だが実は酒乱。次女の佳乃(よしの)は信用金庫に勤めるOLで、酒癖と男運が悪い。三女の千佳(ちか)はスポーツ店で働いているが、破天荒でつかみどころのない性格。四女となるすずは、家を出てしまった幸たちの父親が、愛人との間に作った子ども。母親は亡くなっており、父親の新しい妻と暮らしていた。香田家から父が去って15年以上たったある日、三姉妹に訃報がもたらされた。長年会っていない父の死に戸惑う佳乃。千佳には父との思い出さえ、ほとんどなかった。仕事で通夜には間に合わない幸の頼みで、山形へ向かった佳乃と千佳は、駅まで迎えに来た中学生のすずと初めて出会う。夜勤を終えた幸も加わった葬儀の後、すずに鎌倉で一緒に暮らさないかと声をかける幸たち。そして、4人の新しい人生が始まる。2013年3月21日、「マンガ大賞2013」大賞を受賞。