雑誌連載のマンガは1980年代半ば以降、連載期間が長期化する傾向にあり、とくに人気連載は10年以上続く作品が珍しくない。雑誌の販売戦略上は致し方のない面もあるが、一方でマンネリ化を指摘する声や、作者の病気や死亡によって未完に終わる作品も多くなった。そんな中、2013年には完結を迎える長期連載作品が数多く現れた。中でも最長だったのは藤子不二雄Aの「まんが道」で、連載開始は1970年に「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で「マンガ道」として連載された「あすなろ編」。その後発表場所を変えながら連載を続け、95年からは続編「愛…しりそめし頃に…」(単行本刊行時に、副題「満賀道雄の青春」を加えた)が「ビッグコミックオリジナル増刊」(小学館)に連載されていたが、2013年4月で完結。足掛け44年の長期連載に終止符を打った。このほか、「週刊漫画サンデー」(実業之日本社)で1988年に連載が始まった新田たつおの「静かなるドン」は、2013年1号(12年12月18日発売)で完結。「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で2000年に連載を開始した奥浩哉の「GANTZ(ガンツ)」は、13年29号(6月20日発売)で完結。「花とゆめ」(白泉社)で02年から連載開始した樋口橘の「学園アリス」は、13年14号(6月20日発売)で完結。14年に入ってからも水島新司の「あぶさん」(1973年~)、室山まゆみの「あさりちゃん」(78年~)、小山ゆうの「あずみ(続編は「AZUMI)」(1994年~)などの完結作品が相次いだ。