フランスのシャンパーニュ地方で作られる発泡酒。シャンパンともいう。パーティーなどの乾杯には欠かせない華やかなお酒というイメージがあるが、女性の間で日常のお酒としての人気が急上昇しており、百貨店での売上高が前年比3割前後の伸びを見せている。30歳代の女性が主な購買層で、週末の食事、また「自分へのごほうび」として購入していくという。ワインは白、赤と料理に合わせて選ばなければならないのに比べ、シャンパーニュであればたいていの料理に合うというのも人気の理由。シャンパーニュという名称はフランスのシャンパーニュ地方で作られたもののみ名乗ることができる。原酒を瓶詰めする際、酵母、澱(おり)を加えてから二次発酵を行う。この時、発生するガスが泡になる。熟成するほどに泡立ちはきめ細かくなる。また、最近注目されているのは、レコルタン・マニピュラン(Recoltant Manipulant=RM)という、自家栽培のぶどうを使った小規模生産者のもの。大手メーカーと違い個性的な作り手が多く、愛好家の間で人気。種類はノンヴィンテージ(年号のないもの。毎年同じスタイルの味でメーカーごとの個性がよく出る)、ヴィンテージ(良い作柄の時のみ作られる)、ブラン・ド・ブラン(blanc de blanc 仏 シャルドネという白ブドウだけで作られる)、ロゼ(rose 仏 赤ワインをブレンドして作る)など。シャンパーニュ以外の発泡ワインはスパークリングワインと称され、イタリアのスプマンテ(spumante 伊)、スペインのカヴァ(cava 西)など世界各国で作られている。味わいも高品質のものが増え、こちらも売り上げが増加している。