密封されたグラスに1合(180ミリリットル)の日本酒が入ったもの。持ち運ぶのに便利で、旅行先などで飲まれてきたが、最近は若者向けのバーなどでもよく見られるようになった。日本酒低迷、若者の日本酒離れが叫ばれているが、カップ酒なら気になった銘柄を少しずつ飲み比べできることなどから愛好者が増えている。以前の「安酒」「おじさん向け」というイメージを変えて、純米、吟醸など種類や味わいも豊富で手頃な価格の商品が出回っている。また、特にラベルデザインが多彩で、小鹿やパンダなどかわいらしい絵柄が女性の目に留まり人気となっている。カップ酒は1964年に登場、一時は売り上げも上昇したが、最近は焼酎ブームなどの影響を受け低迷していた。ところが首都圏を中心にした若者向けの立ち飲みバーでは、カップ酒がひとつのインテリアデザインとしても楽しめることから急速に普及。2005年秋にはカップ酒のグランプリまで催された。