寿司、そば、天ぷらに並び、日本を代表する和食の一ジャンル。大衆的な焼き鳥屋が発展したのは昭和30年代で、ブロイラー(食肉用の若鶏)が登場して鶏肉が安くなったため。以降、サラリーマンのオアシス、飲み屋には欠かせない存在だが、近年の焼肉、ジンギスカン、豚肉などの肉料理ブームの流れからか、焼き鳥にも注目が集まっている。地鶏や銘柄鶏にこだわる店もあれば、内臓やホルモンなど新鮮だからこそ味わえる部位を取りそろえる店もある。人気の部位はぼんじり(雄の尻まわりの三角の部位、雌ならみさきという)や、さがり(横隔膜)、背肝([せぎも]腎臓)など。