味見コースのこと。シェフの得意料理を少量多皿で出すコースを指すが、最近はデギュスタシオンと断らなくとも、数多くの皿で構成されるコースが増えている。アミューズ(amuser 仏 「先付け」を意味する)から始まり、前菜として冷たいもの、温かいもの、スープなどが組まれ、魚、肉、チーズを使った料理、そしてデザートが3~4種類ほど出てくる、合計10皿以上のコースが流行している。これは以前のようなボリューム重視から、少量で様々な味わいを楽しみたいという現代的なものに、美食の概念が変化したからだろう。そのスタイルはまるで日本の懐石料理のようだと評されるが、最後のデザートの皿の数が多いところが違う。欧米のコースではますますデザートの重要性が高まっている。