チョコレート職人。パティシエ(patissier 仏 菓子職人)とは別にチョコレートを専門とする。欧米においてチョコレートは子どものお菓子ではなく、お茶のお供に、人を招待した時、あるいは食後に、お酒を飲みながらと、むしろ大人の楽しみであるともいえる。豊かな時間を過ごす時に、チョコレートは欠かせない。この場合、チョコレートとは板チョコではなく、一つひとつ型で抜いたものか、手でまとめた一口サイズのボンボン・ショコラ(bon bon chocolat 仏)を指す。中にクリームやジャムを詰めてチョコレートでコーティングし、味わいの組み合わせを楽しむ。チョコレートは温度管理や扱いが難しいため、ショコラティエの技術が問われるが、味の提案やデザインでも独創的な発想を求められる。数年前からバレンタインデーのためにフランスのショコラティエたちを招いたイベントが話題になり、その後、日本への出店を決めたショコラトリー(chocolaterie 仏 チョコレート専門店)も多い。また、チョコレート愛好家は口当たりのよいミルクチョコレートではなく、カカオの個性が味わえるビターチョコを好み、ワインのように産地による味わいの違いを楽しんでいる。