都内に11ある東京都中央卸売市場の一つで、魚の充実度は世界一ともいわれる市場。1935年開設。ここ数年顕著なのは、場外にすし屋が次々と誕生していること。現在100店あまりが密集している。これは築地自体が観光地として注目され、特に外国人観光客の観光コースになっているためである。市場の中、あるいは目の前という立地が、魚の鮮度、価格の安さなどをアピール。各店舗が目玉商品を掲げてしのぎを削っている。活況を呈する築地も、市場全体としては決して景気が良いわけではなく、場外では閉店する店も多い。そこにすし屋という業態が注目され、出店ラッシュが起きた。近年では外国人観光客のマナー違反が指摘され、見学について規制を設ける措置も取られている。また、現在豊洲への移転が検討されているが、設備の老朽化、物流の減少をみても、近い将来移転の可能性は高い。