京都で古くから栽培されている郷土野菜。丸い形の賀茂ナス、辛くない万願寺トウガラシ、普通のカブよりも一回り大きな聖護院カブなど、他の土地では採れない野菜の総称。日本料理はもちろんのこと、フランス料理、イタリア料理でも味わいに個性があるとして多用されている。さらに、デパートやスーパーにも京野菜コーナーができるなど一般家庭にも浸透しつつある。同様に大阪のなにわ野菜、奈良の大和野菜など、郷土色の色濃い野菜は各地に存在する。全国で均質に流通する野菜が広まるにつれ、郷土野菜は少なくなっていったが、それだけに地元の野菜を保存しようという動きも生まれた。それによって商品価値が上がり、高い評価を受けている。