炭をおこして、その熱で肉、魚、野菜を焼くこと。洋の東西を問わず、古くから用いられてきた調理法。電気やガスなどの近代的な熱源に比べ、火をおこすのに時間がかかり、温度調節も難しい。しかし炭火で焼いた肉は、遠火でも遠赤外線効果でじっくりと火が通り、周囲にはいぶされた香りがつくことから素材をおいしくする調理法として人気が高い。うなぎや焼き鳥、焼き魚など日本料理には炭火焼で味わうものが多いが、フランス料理店やイタリア料理店でも最近は肉や野菜を炭火焼で提供するところが増えた。炭火焼を売り物にする店が増えたため、紀州備長炭をはじめ国産の炭の価格が上がり、その希少価値がますます高まっている。