食材を加熱しないで生(raw)のまま使う完全菜食主義の料理。動物性たんぱくは一切使用せず、食材のビタミンや酵素を自然のまま保つために46~48℃以下で調理する。アメリカでは1970年代にダイエットの方法として登場していたが、その効果の科学的な真偽については賛否両論がある。2000年代に入り、強力なミキサーや低温乾燥機などの最新調理器具の登場により料理の幅が広がったことで、ローフードの専門レストランも登場。ハリウッド女優や、大リーグの野球選手が実践していることも話題となり、再び注目を浴びた。日本ではまだまだ認知度は低いが、低温乾燥機を利用して、焼いたり揚げたりせずにカリカリとした食感を演出したり、ナッツ類をペースト状にしてクリームのように仕上げるなど、その調理手法には注目すべき点も多い。