素材を丸ごと(whole)味わおうという考え方に基づく料理。ジャガイモやニンジンなどの野菜は皮付きのまま調理し、米や小麦粉なども玄米や全粒粉(小麦を精製せず丸ごと粉にしたもの)を使う。皮付きの部分は味わいが濃く、素材本来の味を楽しめる。皮や葉っぱなどの生ゴミを出さないという観点から、環境問題としてもホールフードを提唱する声は高まっている。もちろん、レストランなどでホールフードが取り入れられているのは、やはり味わいを重視した結果、皮付き野菜を使用するからである。従来、葉ものとして食べられていた野菜でも、花、根、茎などさまざまな部分に新しい味を見いだすシェフが増えている。