インド産のワインが世界の市場で注目を浴びている。ワインといえばフランス、イタリア、スペインといったヨーロッパ各国に、カリフォルニアを中心とするアメリカ、そしてワールドワインとしてすでに認知されている南米やオーストラリア、ニュージーランドがあるが、今度はインドが名乗りを上げた。場所はインド中西部、ムンバイから約180キロ離れたナシク(Nashik)。わずか10年前に設立されたワイナリー(winery ワイン醸造所)が中心となって、生産が行われている。ナシクは海抜610メートルの高地で、スペインやカリフォルニアなどの気候風土とよく似ていることから、ぶどうの生産、ワインの醸造に適しているといわれている。ここで生産されたワインは早くもヨーロッパの一流レストランやインポーター(輸入業者)の目に止まり、人気沸騰。希少価値もあるが、やはり味わいが魅力的だからこその人気であり、今後が期待されている。