スペインの料理人たちを中心に、料理人同士の技術共有の場として2003年1月に第1回目が開催されたイベント。回を重ねるごとに世界のトップシェフが参加して「食のサミット」と呼ばれるようになる。その中心人物は、世界の料理界を牽引するスペインのシェフ、フェラン・アドリア。スペインでは20年ほど前からバスク、カタルーニャにおいて食の革命が行われてきたが、その著しい発展の基本になったのが料理人による技術の共有。レシピや技術を公開し、互いに共有することでさらなる発展を遂げてきた。それを世界規模で行おうというもの。世界中からシェフと、食やワインに関するジャーナリストが集まり、次世代の料理について熱い講義が行われる。04年にはレストラン「NOBU」の松久信幸が寿司について、05年には「嵐山吉兆」の徳岡邦夫が懐石の八寸(酒のさかなとして出される小料理)についての講義を披露した。