2000年にモナコで第1回大会が開かれ、以降毎年各地で行われているバリスタ(コーヒーをサービスする人)の技術コンクール。各国の国内大会の優勝者によって競われる。競技では15分間にエスプレッソ(細かく挽いた豆から高温高圧の蒸気で抽出するコーヒー)、カプチーノ(エスプレッソに泡立てた牛乳を加えたもの)、シグニチャービバレッジ(オリジナルメニュー)が各4杯作られ、審査員はそれを技術面、芸術面から審査する。第7回大会までに、優勝者をもっとも多く出しているのはデンマークのコペンハーゲンで4人。そのうち3人は同じ店「カフェ・ヨーロッパ」の出身。実は北欧はコーヒーの消費量が世界でもトップレベルで、コーヒーに対する関心が高く、近年、その技術も飛躍的に伸びているという。日本人では、05年に鳥取県の「カフェ・ロッソ」から参加した門脇洋之氏が2位になっている。バリスタとは、もともとイタリアではバル(bar 伊)でサービスする人を指しているが、日本では酒はバーテンダー、コーヒーはバリスタと区別されているのが一般的。