フランス・パリで1994年秋よりスタートしたチョコレートの見本市。世界の高級店はもちろん、無名の個人経営店も参加し、入場料を払えば試食もできるのが評判となり、年々人気に。最近ではフランスの国民の60%が認知しているというほど。フランスだけでなく世界中の菓子店が注目するのは、ファッションと同じく、有名ブランドからこのイベントに合わせて毎年新作が発表されること。デザインや実験的な味わいはもちろん、なんとチョコレートで作られた衣装で、実際のファッションショーも行われたほど。ちなみに2008年秋のイベントでは20カ国、140店舗が参加。ここで注目されたショコラティエ(チョコレート菓子職人)は、世界へ進出するきっかけにもなる。日本でもこのイベントへの関心が高く、02年より毎年冬に新宿伊勢丹で「サロン・デュ・ショコラ」が開催されている。本家の半分以上の店が参加し、職人が来日して限定チョコレートを販売。マニアックなファンが詰めかける。