日本語では果糖。フルーツや野菜、ハチミツなどに含まれる天然の甘味料。天然の甘味料にはグラニュー糖や黒糖など、一般に「砂糖」と呼ばれるものがあるが「果糖」は「砂糖」ではない。果糖は自然界の食品に含まれ、古代から摂取されていたにもかかわらず、単体として取り出されたのは1968年で、フィンランドの食品会社が初めて果糖を生産することに成功した。はじめは医療用として糖尿病患者にも摂取できる糖として世界に広まった。果糖は砂糖に比べると甘さが1.5倍あり、少量でも甘みを強く感じるのが特徴。また、低温でも砂糖より甘みを強く感じるため、現在ではジャムやケーキだけでなく、アイスクリームや清涼飲料水など日常の食品にも多く利用されている。また、調理する上で、高浸透圧、高溶解性、凝固しにくいなどの特製があり、調理上の効率、利便性、新しい食感などの利点もある。