高級食材でつくったごちそうがA級ならば、庶民感覚の安くてもおいしいものはB級グルメ。B級グルメの用語自体が世の中に広まったのは1980年代半ば。東京のタウン情報誌で「味はA級、値段はB級」をテーマにした連載が好評を博し単行本になった。その後、B級グルメという言葉は雑誌やテレビでも大きくとりあげられるようになった。ただ、店によっては、その真意は理解していても「B級」という言葉自体には抵抗がある、という声も多く、マスコミにも使用を自重する傾向があった。その言葉を発展させたのが「B-1グランプリ」こと「B級ご当地グルメの祭典 B-1グランプリ」。もともとB級グルメはその土地に伝わる郷土色の強い料理が多く、そうしたご当地グルメで町おこしをしようというイベントとして2006年より登場。グランプリは06年、07年「富士宮やきそば」(殿堂入り)、08年「厚木シロコロホルモン」、09年「横手やきそば」、10年「甲府鳥もつ煮」、11年「ひるぜん焼そば」。