フランスのホテル産業相互協会組合を母体とするヨーロッパで最も権威のあるサービスコンクール。1961年にクープ・ジョルジュ・バティスト協会が発足、サービスのプロフェッショナルを育てるために、学生やプロのコンクールを開催してきた。2000年からは世界大会が開かれるようになり、第5回となる12年は東京が開催地に選ばれた。世界14カ国(学生13カ国、プロ11カ国)から関係者を含め約70人が来日した。オーダーを取る、ゲリドン(作業用ワゴン)で前菜を作る、肉を切り分ける、アルコールの試飲、デザートのサービスなどの実技と、筆記試験(学生のみ)で審査される。原則としてサービスは母国語以外で行い、まさにグローバルなサービスの頂点を目指す。プロ部門では日本代表「シャトーレストラン ジョエル・ロブション」の宮崎辰が、日本人として初めて優勝を手にした。2位は、世界から注目を浴びるデンマークの「ゼラニウム」のセーレン・オルベック・レデット。学生部門で優勝したクリスティーナ・ベングッドソンもデンマーク人女性と、デンマークと女性の活躍が目立った。