飲料の栄養表示基準では、低カロリー、ノンカロリー、ゼロカロリーなどは強調表示と呼ばれるが、その中でもゼロは100ミリリットル当たり5キロカロリーに満たないことと定められている。またこれまでは、カロリーゼロが基本だったが、糖質や脂質、コレステロールなどもゼロ表示の対象になってきている。ゼロブームのきっかけは、2006年に発売された「ペプシネックス」からで、翌年には「コカ・コーラ ゼロ」が発売された。清涼飲料水はカロリーだけではなく糖質もゼロが基本だ。アルコールでも糖質ゼロを大きくアピールするようになり、缶のビールや発泡酒、酎ハイなどにゼロ表記が定番化している。また、日本酒にも糖質ゼロのものがある。ゼロ飲料といっても、普通の商品と変わらない味であることが最低条件で、各メーカーとも人口甘味料を組み合わせて使うことなどで風味を損なわないよう工夫をしている。