コンビニエンスストアで販売されているプライベートブランドのいれ立てコーヒー。サンドイッチなどを購入するついでにコーヒーも一緒に買うというケースもあれば、その逆もあり、売り上げ増加に結びつくことから、サークルKサンクスが始めた。その後、ミニストップやファミリーマートなど各社が参入した。レジで支払い、カウンターで入れるセルフサービス・スタイルだが、その手軽さと、既存のコーヒー専門店より半額近い安さも魅力。一方で、ローソンのように、店員が注ぐカフェ方式の店もある。いずれにしても、もともと置かれていた缶コーヒーは女性客に不人気だったものの、カップでの販売には反応がよく、シニア層にも受け入れられ、爆発的に広まった。2013年1月と、遅いスタートだったコンビニ業界最大手のセブン-イレブンは、同年12月には販売数3億杯を突破したという。こうした状況に刺激され、飲食チェーン店でもコーヒー販売を始めるところが出てきた。もはや飽和状態となりつつあるコーヒーチェーン店にとっては、思いがけない新規参入者が出現したといえる。