2013年に初めて開催された、外国料理人による日本料理コンテスト。日本料理に携わる外国人であれば誰でも参加できる。委員長のキッコーマン名誉会長茂木友三郎を中心に構成される和食ワールドチャレンジ実行委員会と、農林水産省が主催で、賞金は100万円。海外での日本食ブームにはめざましいものがあり、日本料理店の数は、00年からわずか3年で2倍になったものの、その8、9割は日本人以外の経営者、料理人といわれる。しかし、日本人だけで日本料理の魅力を海外に広めるのには限界がある。そこで、才能ある外国人料理人たちを発掘し、いわば日本料理の伝道者になってもらうのが目的。それぞれの国の風土や素材を取り入れ、オリジナルの日本料理に取り組んでいる彼らが、オリジナリティーと日本料理の基本をどう組み合わせているかは、日本人が学ぶべきヒントにもなる。第1回は、世界21カ国・地域から106のメニューがエントリーされた。金賞は、シンガポールのすし割烹のオーナーで、和食一筋40年のベテラン、リー・ウォック・ウィン。料理は、かぼちゃと海老しんじょうを使った「栗南京雪中蒸し」。