1972年ミュンヘン・オリンピックで最初に登場。ダックスフント犬をモチーフにした「バルディー」だった。商業路線を確立した84年ロサンゼルス・オリンピック以降、大会マスコットを使ったグッズがオリンピック大会組織委員会(OCOG →「オリンピック・ファミリー」)の貴重な収入源となった。98年長野冬季オリンピックは4羽のフクロウによる「スノーレッツ」。2008年北京オリンピックは聖火、パンダ、チベットカモシカ、魚、ツバメをイメージした5体で過去のオリンピックでは最多。総称は「福娃(フーワー)」で「幸福をもたらす子ども」の意味がある。10年バンクーバー・オリンピックは神話や伝説に基づいた「クワッチ」ら3体。12年ロンドン・オリンピックは、スタジアム建設に使われた鉄骨のしずくから作られたという設定のキャラクター「ウェンロック」と「マンデビル」。