女子1500mの日本記録保持者でアジア大会銀メダリストの小林祐梨子が2007年9月、実業団の選手登録と駅伝などの大会出場を求め、日本スポーツ仲裁機構(JSAA →「CAS」)に調停を申し立てたが、08年1月に調停不成立となった。小林選手側はさらに拘束力の強い仲裁を申し立てたが、実業団側が応じなかったため、日本陸連と相談して解決の道を探ることになった。同選手は入社した豊田自動織機の国内留学制度で岡山大に進学し、日本実業団連合と東日本実業団連盟に選手登録申請をしたが、勤務の実態がないことや進学の際は退部が前提となる登録規定などを理由に実業団側が登録を受け付けなかった。日本陸連登録には問題がなく、実業団以外の大会には出場している。実業団側は従来の規定が実情にそぐわなくなっていることから、見直しを検討している。