2007年に創設された日本初の大都市大衆マラソン、東京マラソンは新宿の都庁前をスタートして銀座、浅草などの繁華街を走るコースに3万人(うち10キロの部5000人)が参加して行われ、大きな盛り上がりを見せた。ボランティア1万人が大会を支援し、沿道の観衆も延べ百数十万人に上った。11年2月の第5回大会へは定員3万5000人(10キロの部3000人)に対して計33万5000人余りが応募する人気で、個人で10万円を支払えば参加できるチャリティー枠も始まった。国内の主要マラソンはエリート選手主体のレースだったが、欧米ではニューヨーク、ロンドン、ベルリンなどの大都市で数万人規模のレースが盛況だった。都市活性化のイベントとして他の国内都市に与えた影響は大きく、神戸(11年2月、参加定員2万人)、大阪(11年10月、3万人)、名古屋(12年3月、3万人)、京都(12年3月、1万5000人)など続々と大衆マラソンが広がっている。