日本学生野球憲章が禁ずるプロ球団からの金銭供与および授受のこと。2007年3月、西武球団が栄養費名目で2人のアマ選手に約1300万円を渡した不正スカウト活動が発覚し、アマ球界を巻き込んだ騒動に発展した。アマ球界と日本プロ野球選手会は「不正の温床」として希望入団枠の撤廃を求め、日本プロ野球組織(NPB)は07年ドラフトからの撤廃を決定。根来泰周コミッショナー代行は西武に対し、制裁金3000万円、07年高校生ドラフトの上位2選手の指名権はく奪などの制裁を科した。また再発防止に向けて、球団に対しては、(1)2回以内のドラフト会議からの排除、(2)2回以内のドラフト会議での上位2選手の指名権のはく奪、(3)選手契約の制限、(4)1000万円以下の制裁金、という4種を、個人に対しては、(1)NPBからの無期限追放、(2)1年間以内の野球活動からの排除、(3)100万円以下の制裁金または戒告、という新規定を設けた。