大リーグでメジャー契約をしている全選手が加盟する労働組合で1965年に結成。大リーグの歴史は、労使紛争の歴史でもある。MLBPAは、66年に全米鉄鋼労連の幹部だったマーチン・ミラーを専務理事として招請し、FA(フリー・エージェント)権の獲得、最低年俸の改善などを求めて厳しい労使交渉を開始。68年に初の労使協約を締結。72年には初のストライキでトレード拒否権を獲得。76年にはFA権を取得した。リーグ誕生から選手が球団を選べる権利を獲得するまでにほぼ100年を要した。FA権獲得で、選手の年俸総額は76年の3200万ドルから10年間で2億8400万ドルへと急騰した。