2011年6月26日から7月17日までドイツの9都市を舞台に開催された第6回FIFA女子ワールドカップ。16チームが出場し、日本女子代表(なでしこジャパン)が初優勝を飾った。日本はニュージーランドに2-1、メキシコに4-0で勝って準々決勝進出を決めた。第3戦ではイングランドに0-2で敗れたが、準々決勝では3連覇を目指す地元ドイツを延長の末1-0で下し、さらに準決勝ではスウェーデンに3-1で快勝、初めて決勝戦にコマを進めた。アメリカを相手にした決勝戦は後半先制点を失って苦しい展開となったが、後半36分にMF宮間あやが同点ゴールを決めて延長戦に。さらに延長前半終了間際に勝ち越しゴールを許したが、延長後半12分に宮間の左CKをMF澤穂希が鮮やかなボレーでたたき込み、2-2の同点とした。PK戦ではGK海堀あゆみが2本をストップして3-1で勝ち、優勝を決めた。小柄ながら正確にパスをつなぐサッカーのスタイルとともに、全員がチームプレーに徹し、最後まであきらめずに戦う姿勢は世界中の絶賛を浴びた。同時に、日本国内でも、この年3月11日の東日本大震災以後、日本人を最も勇気づけた戦いとなり、それまでマイナーな存在だった女子サッカーに大きな注目を引きつける役割を果たした。