男子プロゴルフで2014年に発足した新しい中国国内ツアー。初年度は世界レベルのコースを有している北京、上海、海南、広州を中心とした12試合。年間の成績優秀者は、アメリカ男子プロゴルフ(PGA)ツアーの2部ツアーにあたるウェブドットコムツアーへの出場権を獲得できる。このシステムでもわかる通り、運営はPGAツアーと中国オリンピックスポーツ産業が主導。すでに中国では、ワンアジアツアーやヨーロッパツアーが年間で数試合行われているが、いわゆる国内ツアーは存在しなかった。しかし、アジア進出を進めているPGAツアーの働きかけと、ゴルフのオリンピック競技復帰で高まる中国側のゴルフ選手強化の思惑が一致し、ツアー発足に至った。この動きは、近隣の日本ツアーや韓国ツアーには脅威という見方もある。PGAツアー進出を目指す有力選手やスポンサーの流出が懸念されるからで、日本でも焦りを抱くゴルフ関係者は少なくない。