2008年シーズン終了後、リーマン・ショックによる業績悪化を理由に、ホンダはF1から撤退したが、業績が回復し、マクラーレン(イギリス)へのエンジン供給で15年に復帰する。F1は14年に規制変更され、2400ccからターボ付きの1600ccに小型化されたエンジンを使用する。ホンダの伊東孝紳社長は13年5月の記者会見で、F1で得た技術を市販車開発に役立てることを復帰の理由に挙げた。ホンダはこれまでF1に3度参戦。第1期は1964年から5シーズン、車体とエンジンの両方を製作し2勝を挙げた。第2期は83年から92年まで。イギリスのウィリアムズ、ロータス、マクラーレンなどにエンジンを供給した。マクラーレンとは最初のシーズンの88年にアイルトン・セナ(ブラジル)らの活躍で16戦15勝。2000年からの第3期では、再び単独チームで挑戦。06年8月のハンガリー・グランプリでジェンソン・バトン(イギリス)の初優勝により、単独チームとして39年ぶりの制覇を果たした。