日本の古武術である柔術をもとに、嘉納治五郎が創始した格闘技。投げ(立ち技、捨て身技)、固め(抑え込み技、絞め技、関節技)、当身(あてみ)の三系統の技から成るが、当身技は危険なため試合等では禁じられている。練習や試合は厚手の柔道着を着て行い、習得のレベルによって帯の色が変化。初段以上は黒帯をつけられる。「精力善用」「自他共栄」を基本理念とし、格闘技術の習得だけでなく、心身を鍛練し、青少年の教育に貢献することを目的としている。第二次世界大戦後、スポーツとして世界的に普及し、フランスなどでは日本以上に盛んといわれている。日本発祥のオリンピック競技であり、1964年東京オリンピックより正式種目。女子柔道は92年のバルセロナ・オリンピックから採用された。