徒手あるいは短い武器を持ち、相手を攻撃するまたは自分の身を守るための徒手武術全般の総称。江戸時代から柔術の名称が用いられることになったが、戦場における組み討ち術や武士の護身術がその原型とされている。講道館柔道、合気道も柔術から派生した。柔術の流派は数多く生まれ、現在も活動している道場があるが、一般的に柔術と言えば1990年代のグレイシー柔術の登場によってブラジルから世界へ広まっていったブラジリアン柔術のことを指す場合が多い。本来の柔術の技術体系には当身技(打撃)も含むが、柔術=寝技という認識が多いのもそのためだと考えられる。日本古来の柔術は「古流柔術」として区別されることもある。またヨーロッパ柔術、スポーツ柔術など海外で独自に発展していったものも存在する。