ネットを挟んだコートを用い、主に足を使ってボールを蹴り合う競技。11世紀ごろ東南アジアで原型が生まれた。サッカーのオーバーヘッドキックのように、足を高く上げてアクロバティックに蹴るプレーが競技を象徴している。セパはマレー語で蹴る、タクローはボールの意味。重さ170~190gのボールを使用し、コートの広さはバドミントンと同じ。得点方法はバレーボールに似ているが、腕以外の部分を使い1人連続3回までボールを触ることができる。1チーム(レグ)は3人または2人で、1セット21点の2セット先取方式が一般的。3レグで戦う団体、5人が輪になってリフティング回数を競うサークルという種目もある。かつては籐製のボールを使用していたが、1980年代に合成繊維へ変わった。65年のアジアセパタクロー連盟設立によりルール統一と普及が進み、88年に国際セパタクロー連盟(ISTAF ; International SepakTakraw Federation)が発足。アジア競技大会でも90年から正式種目に採用されている。